常にクンクン…。ハムスターの鼻とヒゲは大切にしてあげて!!

ハムスターを飼い始めて慣れてきたら観察してみてください。鼻に注目です。クンクン、クンクン…。何か見つけてはクンクンして臭いを確認しています。よ~く見ると鼻がヒクヒクしていると思います。普段は気にならないかもしれませんが、よく観察するとヒゲも細かく動いています。ハムスターは目はあまりよくなく、鼻とヒゲの感覚で生活しています。ハムスターにとって鼻とヒゲは私たちにとって目と手のような存在。とっても大切なものなのです。

ハムスターは縄張り意識の強い動物です。自分の臭いを自分の居場所に付けています。もし、臭いがしなくなってしまったら…。こんな不安な事はないでしょうね。掃除などで臭いが薄くなった程度ならまた臭いを付ける事で回避しますが、鼻が利かなくなってしまった時にはパニックでしょう。

エサや飼い主の情報もほぼ鼻で感知しています。飼い主の手の臭いや口の臭いなどを覚えているんですね。そして記憶する能力も抜群なので、もし自分の手の臭いが嫌いな人の臭いだと判断されてしまうと、懐いてもらうのが難しくなってくるかと思います。逆にしっかりと臭いを覚えて懐いている子は、多少の事では嫌わないでしょう。「この人、エサをくれる人。」でもOKです。ハムスターにとってプラスな印象が付くように初めは気をつけて接してあげてください。

鼻はとっても大切なので、鼻に異常を見つけた時にはすぐに病院へ連れて行ってあげてください。ハムスターも風邪をひく事はありますが、鼻水を出すほどの風邪は結構酷いものだと思われます。鼻先が濡れているなどというのは、滅多にありません。赤くなっている、腫れているなども心配です。なんでも良いです。鼻に異常を感じたらすぐに病院です。

ヒゲはどちらかと言えば手の役割です。ヒゲの当たる感覚でこの先に進めるかどうかを見極めたりもします。例えば高い場所が苦手なハムスターですが、臆病な子は飛び降りる勇気もありません。髭が当たらない未知の飛び降りはしないんです。する子もいますが…。ですが、手を差し伸べてあげるなどして、髭が何かに当たると道があると判断して飛び降ります。(危険なのであまり高い場所での実験はしないでくださいね。)狭い場所では更にヒゲ効果を発揮し、距離感覚をつかんでいます。

人間のようにヒゲを剃るなどする必要は全くないです。むしろ、ヒゲをなくすのは手を無くす事ですので絶対にしてはいけません。悪戯心に引っ張ったり、長すぎるからと切ってしまったりも絶対にダメです。目が見えなくなった上に手もない状態を想像してみてください。動物虐待ですよね。

最後に、鼻が健康的な時は目の役割に近い働きをするという事は分かっていただけたかと思いますが、つまり、鼻が良いという事ですよね。必要ない臭いも感じとってしまうという事です。ハムスターにとって嫌な臭いを臭わせるのはストレスでしょう。特に臭いのキツイものには注意が必要です。

人間も強烈な臭いを臭った後、しばらく麻痺したような臭いが鼻に残って不快な思いをする事もありますよね?不要な臭いの為に自分の臭いのある安心できる場所が分からなくなってしまうかもしれません。まぁないとは思いますが、ニンニクや玉ねぎなど臭いの気になる物を近くに置かないようにしましょう。また香水もハムスターの部屋では禁止ですし、つけている状態での触れ合いなども避けた方がよいでしょう。真実かどうかは不明ですが、香水の臭いで死んでしまったハムスターもいるという噂を聞いた事があります。なるべく自然な臭い(ハムスターにとってです。)の中で生活させてあげましょう。