ハムスターボールって可愛いでしょ??中ではパニックです!!

ハムスターの玩具の1つにハムスターボールというものがあります。多くのメーカーから出ており、1000円もあれば買えます。安い物なら400円とかで見た事あるなぁ…。このハムスターボール、小さなお子様がいるご家庭などでとっても人気があるようです。でも、この玩具、ちょっと気になるんですよね…。

ハムスターボールはハムスターを中に入れて蓋をします。ボールというだけあって、真ん丸な形をしているので、そのまま地面に置いてあげるとコロコロ転がってお散歩する事ができます。回転車のボールバージョンみたいな感じです。ハムスターをそのままお散歩させると電気コードをかじったり、狭いところに入ってしまったりする事もあるのですが、このハムスターボールを使うと危険な事からハムスターを守る事ができます。なので、ある程度、放置していても安心なんですよね。これが人気の理由でしょう。確かにメリットだと思います。便利だとも思います。

何かのTVで大きなビーチボールか風船かに人間が入って、水面を走って競争するというのを見た事があります。見た事ありませんか?この時、なんて恐ろしい玩具なんだろうと思ったんです。中の人は思い通りに動く事ができず、中で転倒している人も。ボール型なので、転倒した弾みでアチコチに勝手に動くんですよね。するともう立て直しができなくて、ボールに身を任せている感じなんです。

見ている人は、そんなアタフタしているのが楽しいんですよね。思い通りに進めないのが楽しいんですよね。でも、中の人はどうでしょう?どうしていいのか分からずに、必死に立て直そうとしていたのではないでしょうか?TVだから笑っているけれども、恐怖を感じる人もいるんじゃないでしょうか。

ハムスターボールも一緒だと思ったんです。ハムスターは思いもよらない方向に勝手に進むボールにパニックになっている事でしょう。しかも、真ん丸なので止まる事も上手にできないで、休憩もできない。どこにいるのか分からない。出る事もできない。あなたもボールの中にいると想像してみてください。外から見たら、ハムスターは一生懸命に走って、アチコチに行って楽しそうに見えるんです。可愛いと思っちゃうんです。けど、想像したら違うと気が付きませんか?

そこで、調べてみたのですが、やっぱりハムスターボールは危険だという意見が多いようです。目ではなく鼻や髭の感覚で行動するハムスターは閉じ込められてしまう事で鼻の機能が使えなくなります。髭は確かにボールに当たっているのに、そこに壁があるのに、止まる事もできない、どうする事もできない。もう髭も信用できない状態です。

また、ハムスターボールが壁などにぶつかった時の衝撃は、ハムスターにとってかなり大きいものだという話もあります。これまた想像してみてください。ブレーキの利かない車に乗って、どこかに衝突してやっと止まった。衝撃ゼロな訳ないですよね。そんな大袈裟なって思うかもしれませんが、あんなに小さな体ですよ。人間以上の衝撃を感じているでしょう。意外にタフですが…。

ハムスターボールはレールの上など、一定方向にだけ進めるようにするなどの工夫や、壁などの衝撃から守るクッションを用意するなどの工夫が必要だと思います。それでも、中に閉じ込められている、止まる事が自分でできないパニックは残りますが…。使わない方が良い玩具ですよね。見た目だけの可愛さは人間の自己満足です。メリットが大きいような玩具でも、ハムスターの気持ちになって選ぶようにしてあげてください。