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常にクンクン…。ハムスターの鼻とヒゲは大切にしてあげて!!

ハムスターを飼い始めて慣れてきたら観察してみてください。鼻に注目です。クンクン、クンクン…。何か見つけてはクンクンして臭いを確認しています。よ~く見ると鼻がヒクヒクしていると思います。普段は気にならないかもしれませんが、よく観察するとヒゲも細かく動いています。ハムスターは目はあまりよくなく、鼻とヒゲの感覚で生活しています。ハムスターにとって鼻とヒゲは私たちにとって目と手のような存在。とっても大切なものなのです。

ハムスターは縄張り意識の強い動物です。自分の臭いを自分の居場所に付けています。もし、臭いがしなくなってしまったら…。こんな不安な事はないでしょうね。掃除などで臭いが薄くなった程度ならまた臭いを付ける事で回避しますが、鼻が利かなくなってしまった時にはパニックでしょう。

エサや飼い主の情報もほぼ鼻で感知しています。飼い主の手の臭いや口の臭いなどを覚えているんですね。そして記憶する能力も抜群なので、もし自分の手の臭いが嫌いな人の臭いだと判断されてしまうと、懐いてもらうのが難しくなってくるかと思います。逆にしっかりと臭いを覚えて懐いている子は、多少の事では嫌わないでしょう。「この人、エサをくれる人。」でもOKです。ハムスターにとってプラスな印象が付くように初めは気をつけて接してあげてください。

鼻はとっても大切なので、鼻に異常を見つけた時にはすぐに病院へ連れて行ってあげてください。ハムスターも風邪をひく事はありますが、鼻水を出すほどの風邪は結構酷いものだと思われます。鼻先が濡れているなどというのは、滅多にありません。赤くなっている、腫れているなども心配です。なんでも良いです。鼻に異常を感じたらすぐに病院です。

ヒゲはどちらかと言えば手の役割です。ヒゲの当たる感覚でこの先に進めるかどうかを見極めたりもします。例えば高い場所が苦手なハムスターですが、臆病な子は飛び降りる勇気もありません。髭が当たらない未知の飛び降りはしないんです。する子もいますが…。ですが、手を差し伸べてあげるなどして、髭が何かに当たると道があると判断して飛び降ります。(危険なのであまり高い場所での実験はしないでくださいね。)狭い場所では更にヒゲ効果を発揮し、距離感覚をつかんでいます。

人間のようにヒゲを剃るなどする必要は全くないです。むしろ、ヒゲをなくすのは手を無くす事ですので絶対にしてはいけません。悪戯心に引っ張ったり、長すぎるからと切ってしまったりも絶対にダメです。目が見えなくなった上に手もない状態を想像してみてください。動物虐待ですよね。

最後に、鼻が健康的な時は目の役割に近い働きをするという事は分かっていただけたかと思いますが、つまり、鼻が良いという事ですよね。必要ない臭いも感じとってしまうという事です。ハムスターにとって嫌な臭いを臭わせるのはストレスでしょう。特に臭いのキツイものには注意が必要です。

人間も強烈な臭いを臭った後、しばらく麻痺したような臭いが鼻に残って不快な思いをする事もありますよね?不要な臭いの為に自分の臭いのある安心できる場所が分からなくなってしまうかもしれません。まぁないとは思いますが、ニンニクや玉ねぎなど臭いの気になる物を近くに置かないようにしましょう。また香水もハムスターの部屋では禁止ですし、つけている状態での触れ合いなども避けた方がよいでしょう。真実かどうかは不明ですが、香水の臭いで死んでしまったハムスターもいるという噂を聞いた事があります。なるべく自然な臭い(ハムスターにとってです。)の中で生活させてあげましょう。

ハムスターは耳がイイ?自分のお名前だってちゃんと覚えますよ

ハムスターを飼ったら名前を決めますよね。名前を呼んだら来てくれるかな?そんな期待はありませんか?そもそもハムスターの耳ってどうなのでしょう。ちゃんと聞こえているのでしょうか?ここでは耳について、みなさんに注意してほしい事があるのでお話します。

ハムスターの耳はイイです。音で情報を聞き分けている事も多いと思います。言葉を理解しているかどうかは分かりませんが、何度も言っている言葉が「自分の名前なのかもしれない。」という理解力もあります。すぐにではありませんが、エサをあげる時などに呼び掛けるようにしてみましょう。そのうち、名前を呼んだらエサがなくても反応してくれるようになると思います。寄ってきてくれるようになると思います。

我が家のハムスターの場合、旦那が仕事から帰ってきたらエサの時間です。旦那が玄関のドアをガチャっと開けると、耳をピクっとさせて巣から出てきます。エサをガラス瓶の密閉容器に保存しているのですが、この容器を開ける音も知っています。どんなに熟睡していても、ツンツンしても起きない時でも、容器のカチャで巣から出てきます。袋の音がしたら新しいエサだと分かっているのか、コンビニの袋の音にも「ご飯?おやつ?」とでも言っているかのように巣から飛び出してきます。(この子は食い意地が凄い子です。)

他にも大好きなエサの袋の音にだけ反応する子もいます。音に敏感な部分もあるんでしょうね。聞き分けもキチンとできているのだと思います。だからこそ、音に注意しておかなければいけないのではないでしょうか?例えばTVの音。知らない音には恐怖を感じる事もあるかもしれません。あまり大きな音でTVを見るのはダメですね。音楽にも注意が必要かもしれません。大音量で音楽を聴いている人も多いかと思いますが、ハムスターの前では控えましょう。ストレスになる事も多いです。ドアの近くや出入りの多い場所も、ドアの音や足音に敏感になるかもしれません。避けた方が良いでしょう。

私のようにエサを瓶などに保存している人は移し替える事があると思いますが、エサの音を知っているハムスターは貰えると思って喜んで出てきます。しかし、エサの時間ではないので与えませんよね。エサの音がして貰えると思ったのに貰えなかった時のショックは大きなストレスです。エサの時間にやるか、別の場所でやるようにしましょう。

もちろん、大声で怒鳴ったりするのもダメです。大きな音ってきっと聞き慣れていないでしょうから、かなりビックリして恐怖心を覚える事もあると思います。なるべく静かな環境で育ててあげる方がハムスターの為になるでしょう。その方がきっと、名前も覚えてくれやすくなりますよ。もし、あなたの声を恐怖の声と覚えてしまったとしたら、いくら名前を覚えたとしても反応してくれなくなるでしょう。

最後に耳についてもう1つ。耳が立っている時と寝ている時があります。基本的に行動をしている時には周りの音を敏感に感じ取って、危険がないかを確認しているのでピンと立っています。寝ている時や寝起き、今にも寝そうな時以外に耳が寝ているというのは少し気になります。元気に遊んでいるけれども耳がシワシワになっているなどの症状があれば体調が悪い可能性が高いです。名前を呼びかける時には耳が立っているかもチェックしておきましょうね。

ハムスターボールって可愛いでしょ??中ではパニックです!!

ハムスターの玩具の1つにハムスターボールというものがあります。多くのメーカーから出ており、1000円もあれば買えます。安い物なら400円とかで見た事あるなぁ…。このハムスターボール、小さなお子様がいるご家庭などでとっても人気があるようです。でも、この玩具、ちょっと気になるんですよね…。

ハムスターボールはハムスターを中に入れて蓋をします。ボールというだけあって、真ん丸な形をしているので、そのまま地面に置いてあげるとコロコロ転がってお散歩する事ができます。回転車のボールバージョンみたいな感じです。ハムスターをそのままお散歩させると電気コードをかじったり、狭いところに入ってしまったりする事もあるのですが、このハムスターボールを使うと危険な事からハムスターを守る事ができます。なので、ある程度、放置していても安心なんですよね。これが人気の理由でしょう。確かにメリットだと思います。便利だとも思います。

何かのTVで大きなビーチボールか風船かに人間が入って、水面を走って競争するというのを見た事があります。見た事ありませんか?この時、なんて恐ろしい玩具なんだろうと思ったんです。中の人は思い通りに動く事ができず、中で転倒している人も。ボール型なので、転倒した弾みでアチコチに勝手に動くんですよね。するともう立て直しができなくて、ボールに身を任せている感じなんです。

見ている人は、そんなアタフタしているのが楽しいんですよね。思い通りに進めないのが楽しいんですよね。でも、中の人はどうでしょう?どうしていいのか分からずに、必死に立て直そうとしていたのではないでしょうか?TVだから笑っているけれども、恐怖を感じる人もいるんじゃないでしょうか。

ハムスターボールも一緒だと思ったんです。ハムスターは思いもよらない方向に勝手に進むボールにパニックになっている事でしょう。しかも、真ん丸なので止まる事も上手にできないで、休憩もできない。どこにいるのか分からない。出る事もできない。あなたもボールの中にいると想像してみてください。外から見たら、ハムスターは一生懸命に走って、アチコチに行って楽しそうに見えるんです。可愛いと思っちゃうんです。けど、想像したら違うと気が付きませんか?

そこで、調べてみたのですが、やっぱりハムスターボールは危険だという意見が多いようです。目ではなく鼻や髭の感覚で行動するハムスターは閉じ込められてしまう事で鼻の機能が使えなくなります。髭は確かにボールに当たっているのに、そこに壁があるのに、止まる事もできない、どうする事もできない。もう髭も信用できない状態です。

また、ハムスターボールが壁などにぶつかった時の衝撃は、ハムスターにとってかなり大きいものだという話もあります。これまた想像してみてください。ブレーキの利かない車に乗って、どこかに衝突してやっと止まった。衝撃ゼロな訳ないですよね。そんな大袈裟なって思うかもしれませんが、あんなに小さな体ですよ。人間以上の衝撃を感じているでしょう。意外にタフですが…。

ハムスターボールはレールの上など、一定方向にだけ進めるようにするなどの工夫や、壁などの衝撃から守るクッションを用意するなどの工夫が必要だと思います。それでも、中に閉じ込められている、止まる事が自分でできないパニックは残りますが…。使わない方が良い玩具ですよね。見た目だけの可愛さは人間の自己満足です。メリットが大きいような玩具でも、ハムスターの気持ちになって選ぶようにしてあげてください。

野生は1日に数十Km??毎日好きなだけ走れる環境を!!

野生のハムスターは夜になると走り回っているそうです。エサを探す為、異性と出会う為、目的は様々ですが、夜通し走り回る事もあるそうです。1日で数十Kmなんてザラなんだとか。1日って言ってもハムスターの行動時間は基本的に夜なので、ほとんど夜だけで数十Kmなんでしょうね。どうやって計測したのかは知りませんが、1万Km以上走ったハムスターもいたという報告もあるそうです。凄い運動量ですよね。

さて、お家で飼育しているハムスターのお部屋は、40~50cm×40~50cmくらいの事が多いかと思います。水槽や衣装ケースなど大きなケージを用意していたとしても、直線で1mもない環境ですよね。ケージ内をチョコマカ走っていたとしても、数十Kmなんて無理な話です。ですが、野生とまでいかなくても、自由に走れる環境を用意してあげるのが好ましいでしょう。お散歩も効果的ですが…。

そこで絶対的存在になるのが回転車です。回転車は直径15cm~20cmくらいの物ですが、たったこれだけのスペースで疑似走りを行う事が可能になります。ひたすら回し続けているだけなのですが、ハムスターにとっては遠くまで走っている感覚になるそうです。疑似なので全く進めていない事に気が付いた時のハムちゃんの「あれ?」って顔は可愛いですよ~。

本当に回転車をつけるだけで走った事になるの?って疑問に思いませんか?そこで、我が家のハムちゃんで実験をしました。磁石でカウントするカウンターを利用して、回転車にも磁石をつけます。磁石が通過した数だけ回したという事になります。(実際にこういう回転車も売ってますよ~)そして、夜から朝にかけて実験。結果、我が家のオスハムちゃんは1万回回していました。同じような実験をした方のお宅では一晩に4万回回していたとか…。しっかり効果はあるようです。

ここで1つ嫌な事があります。ハムスターを飼った事がある人ならば知ってると思いますが、夜中の回転車の音は気になって睡眠の邪魔になる事も。けれども楽しく運動しているハムスターを止めるわけにもいかず…。回転車によっては、本当に悲惨です!!すっごい音です。

こんな時の対処法なのですが、回転車に潤滑油を塗ると静かになる物も多いです。ただし、舐めてしまう事も考えて、工業用などの潤滑油はNGです。サラダ油やオリーブオイルを利用している方もいるようですが、垂れてしまう事もあって、ハムスターがベタベタになる事もあるようです。様子を見ながら利用した方がいいでしょう。我が家では無塩(塩分もダメなので)のバターをゴマ粒くらいティッシュに乗せて伸ばし、それで軸を軽く拭いています。これだけでも全然違います。動物用の潤滑油も売っているそうなのですが、なかなか手に入らないので、ハムスターに害のない物を選び、できるだけ舐められないように努力してください。

回転車の性質状や、ハムスターがどうしても舐めてしまうなどによって、潤滑油が利用できない場合には、思い切って回転車を買い換える事をおススメします。多くの人がケージにセットされている回転車をそのまま使っていると思うのですが、これはポイっとしてしまってください。

ジャンガリアンの物なら700円程度、ゴールデンの物なら1000円程度で回転音のない静かな回転車が売っています。メーカーも多々ありますが、1500円もあれば買える物ばかりです。これで静かに眠れるのなら安いものですよ。ケージによっては取り付けれない事もあるかもしれませんが、置き型の回転車もたくさんありますので、探してみてください。

必須じゃないけど、ハムスターのお世話にコレがあれば便利だよ!

絶対にないとダメというわけではありませんが、ハムスターのお世話をするのに「あれば便利かもしれない??」という物を集めてみました。実際に私が使っている物や、ハム友に聞いた便利そうな物を紹介していきます。「これも買っておいた方がいい!」という物も紹介します。あれば便利には(○)、買っておいた方がいいには(◎)をつけておきますね。

まずはピンセット(○)。気になるウンチやお皿からこぼしているエサを拾うのに便利です。細かい作業に最適ですね。他にもスプーン(○)も。ピンセットよりも大まかな作業に便利です。エサを入れたり、おしっこした部分の砂を取り除いたり。用途に合わせて数個用意している方も多いです。

ウェットティッシュ(◎)またはティッシュ(◎)。毎日、水洗いする程でもない汚れに便利です。例えば回転車とか。エサを入れる時に気になった部分をササ~っと拭いてサッパリしましょう。アルコール成分の入ったものは避けた方が良いですが、乾けば問題ないようです。赤ちゃん用なら安全かな?ハムスター用も売っています。もちろん、お金もかかるし、ハム用タオルを用意してあげるのもOK。私は面倒なのでウェットティッシュに頼ってしまっています…。

懐中電灯(◎)。ペンライト的な小さなものでOK。暗い時にそ~っと様子を見るのに便利です。ただし、ハムスターが起きていたら、直接ライトを向けると…きっと眩しいと思います。ハムスターの目に直接当てないように注意してください。

トンネル(○)。玩具の1つです。もぐったり、くぐったりが好きなハムスターは狭いトンネルが大好きです。遊びタイムに用意してあげましょう。ラップの芯(◎)やトイレットペーパーの芯(◎)で充分です。繋げれるタイプが売られていますが、ずっと見張れない方にはおススメできません。

コースター(○)。給水器の水漏れが気になる人は、水飲み場にコースターを置いておけば吸収してくれます。ただし、コースターを噛んで遊ぶ子の場合は、コースターによっては止めた方がいい事も。様子をみてあげてくださいね。

ゴミ箱(◎)。ハムスター専用のごみ箱があれば便利です。食べ残しや汚れた敷ワラなどを捨てましょう。毎日、ゴミを処理する方は良いですが、数日くらい放置してしまう方はフタ付きのゴミ箱を利用すると臭いも気にならないでしょう。また、ゴミ箱の臭いには重曹(◎)がおススメです。ゴミ箱に袋をセットしたら、大さじ1くらいの重曹を入れておきましょう。すると、あまり臭いが気になりません。

空気清浄機(◎)。これもあった方がいいかも。こまめに掃除していても、やっぱり獣臭が…。そんな時には空気清浄機です。ハムスターも臭いを気にする動物です。ハムスターの為にも空気清浄器があると良いでしょう。ちなみにですが、タバコは別の部屋で吸うようにしてあげてくださいね。香水もハムスターの前では控えてあげてください。

ハムスター用ヒーター(◎)。暖房を24時間つけっぱなしにして、絶対にケージ内の温度を保てる自信がある方は良いですが、冬は少しの油断が冬眠させてしまう=死なせてしまうという事も。ハムスター用ヒーターがあれば安心です。ケージの下にひくタイプがおススメです。

他にもいろいろあるんですけどね…。とても書ききれません。みなさんもお世話をしながら見つけてみてください。意外にハムスターと全く関係ない日常的な物が便利な事も多いです。100円均一店に行くと、「おっ?これは使える!」というものに出会えますよ~。

これだけは必ず買ってあげよう!ケージ内に最低限必要な物は?

ケージという大きなお庭の用意ができれば、ケージの中にお家やトイレなど生活に必要なものを用意してあげなければいけませんね。ここでは、絶対に最低限必要なものだけ紹介していきます。ここに書くものは絶対です。もし用意していない物があったら、早めに用意してあげてくださいね。

①お家。小屋です。ハムスターはさらけ出されたままの生活は嫌いです。隠れれる場所が欲しいんです。屋根のついている(出入口以外は覆われている)小屋を用意してあげましょう。窓が1つついているくらいならOKですが、全面透明だったり、屋根のないただの囲いはダメです。ハムスターだけの秘密の場所を作ってあげましょう。

②回転車。多くのケージには回転車がセットになっている事も多いですね。そのまま使っていただいても構いません。絶対に取り付けてあげてくださいね。ハムスターは毎日たくさん走ります。ケージは大きいものにしても全然足りません。疑似走りができる強い味方が回転車です。夜中、音が気になる場合は、セットの物を諦めて、市販のサイレント式の回転車を購入してあげましょう。(置き型もあります。)

③給水器。そんなにたくさんの量の水を飲むわけではないのですが、飲みたい時に好きなだけ飲めるように常備してあげましょう。たまに野菜やゼリーで水分を取っているからと給水器をつけていない方の話を聞きますが、おススメできません。脱水症状も心配です。野菜やゼリーの水分は緊急時程度の期待にしておきましょう。

④トイレ・お風呂。ハムスターは頭の良い動物です。おトイレの場所を教えるとキチンとしてくれるようになります。アチコチでオシッコされてしまうと、かな~り臭くなります。トイレを用意して覚えてもらいましょう。トイレの容器と砂を用意してあげましょう。ウンチはトイレ以外でもしちゃいますのでご了承ください。

お風呂ですが、スペースがあるならトイレと別に用意してあげてもOKでしょう。スペースに余裕がないようならばトイレと一緒にしてしまってもOKです。その代わり、毎日トイレは掃除してあげましょう。別に用意できる場合は、砂浴び用の細かいサラサラな砂がお風呂用ですので別途用意してあげましょう。

⑤敷ワラ・お布団。お家の中に入れて寝る為の布団と、ケージ全体に敷き詰める敷ワラを用意してあげましょう。夏は少なめ、冬は多めに入れてあげましょう。お布団と全体の敷ワラは同じでOKです。全体に適当に敷ワラを入れておけば、後は自分でお布団を作ります。冬などお布団用に綿が売っていますが、稀に食べてしまって腸閉塞になる事もありますので、あまりおススメできません。木や紙、牧草など種類は豊富ですが、アレルギーなどもあるので、ハムスターに合った物を選んであげましょう。

⑥エサ入れ。毎日のご飯を入れる入れ物です。エサはできるだけ決まった時間帯に新しいエサと入れ替えるのが好ましいでしょう。なので1匹につき2皿は用意しておきたいですね。100均の小さな陶器のお皿で充分です。割れてしまったりした時の事を考えて、気に入ったお皿があればまとめて買っておく事をおススメします。もちろん、エサは当然に必要ですよ!!

以上、最低限必要なものです。エサ以外は用意しないと死んでしまう程のものではありませんが、ストレスなしで快適に過ごせるようには必需品です。例えばトイレは、そこらへんに好きにオシッコするのもOKですが、ハムスターも清潔でないと病気になります。私たちの掃除も大変です。あった方が両者にとって絶対にいいです。ここに書いてあるものは余裕を持って用意しておきましょう。

可愛いで選ぶのはNG!ハムスターの為に選ぶ安全なケージ

ハムスターを飼うとなればケージが必要です。ケージとはハムスターが住む箱というかカゴというか…。家と言うとケージに入れる小屋の事になってしまうので、どちらかと言えば庭のようなものですね。あまりお金を掛けたくない、わざわざ買わなくても?と思ったりして、最適そうな段ボールを選ぶ方もいるようですが、すぐに後悔する事になると思います。さて、どんなケージを選んであげればよいのでしょうか。

まず、ケージを選ぶ時の注意点ですが、ハムスターが安全に安心して過ごす事ができるケージを選ばなければいけません。ハムスター用ケージと売られているケージならどれを利用しても良いのは良いですが、安全面に欠けている商品も多々あるのが現実です。しっかり選びましょう。

1番安全で、ハムスター飼育のベテラン様方が1番多く利用しているのは水槽タイプのケージです。魚が泳ぐあの水槽その物でもOKです。単なるツルツルなガラスで囲まれた箱なので危険な部分がありません。ただ、水槽その物は掃除の時などに重いので大変というデメリットがあります。ですが、水槽タイプのプラスチック製のケージも多々売られていますので、重さが気になる方はプラスチック製を選べば良いでしょう。水槽のタイプのデメリットとして重い以外に湿気がこもりやすいとあるのですが、実際にはそれほど気になる事もありません。1番おススメなタイプです。

次によく利用されているのは金網タイプのケージです。この金網タイプは壁が網になっているので、ハムスターが登って遊んだり、噛んだりします。足を引っ掛けて怪我をしてしまったり、歯の成長の邪魔をしてしまう可能性もあり、危険なケージだと言われています。しかし、登らせない・噛ませないのしつけに成功すれば、加須通しも良く、とても良いケージでもあります。マスキングテープなど粘着力の弱いテープを金網に貼ると、髭が当たって嫌がり、登らなくなったり噛まなくなる事も。下敷きを金網につけるのもおススメです。テープや下敷きを噛んでいたらすぐに中止しましょう。治らない場合は水槽タイプに買い換える事をおススメします。

次に、小さなお子様がいる家庭など、ケージを選びに行った時に気になるケージがあると思います。デザインタイプやマンションタイプです。2階建てなど、階段やスロープで登る事のできるケージや(私は最高4階建てを見ました!)、見た目がお城やお菓子の家のような可愛いケージが多々あります。「ここで遊んでくれたら可愛いだろうなぁ」と想像するとワクワクするケージなのですが、このようなタイプは危険がいっぱい潜んでいると言われています。

全ての可愛いケージがダメというわけではないのですが、マンションタイプはあまりおススメできません。落下の危険性もありますし、老ハムスターにとって2階に上がるというのは重労働です。もう買ってしまったという方は、ハムスターの様子や年齢に合わせて買い換えるようにしてください。

デザインタイプで多いのは、可愛いんですけど、狭いんです。これまた狭い代わりに2階があるというのもありますが…。ジャンガリアンなら小さいので狭くてもOKと思うかもしれません。飼おうと思えば小さな虫かごでも飼う事はできます。ただ、運動するスペースがないのは可哀想です。私たちも一畳だけで過ごせと言われたらイヤでしょ?

なるべく水槽タイプに近い、シンプルなケージを選ぶ事をおススメします。可愛い・安いだけで決めないでくださいね。大きさはジャンガリアンでも45×30くらいは欲しいですね。これでも小屋やトイレを入れると結構狭くなっちゃうんですよ。

元気な子?大人しい子?1匹のハムスターを選ぶ方法

さて、いざ、ハムスターを飼うとなれば、ハムスターを選ばなければいけませんね。お友達に「この子あげる~」と言われれば選ぶ余地はありませんが、ペットショップに行くと・・・まぁいるわいるわです。種類も豊富なお店もあるでしょうね。単にジャンガリアンだけでも数十匹いるでしょう。たくさんいる中から1匹を選ぶわけですが、どうやって選びましょう?

「どの子でも可愛がります!!」って方は素晴らしい!!それが理想です。ハムスターは遺伝的に病気になりやすい子も多いのですが、病気になってしまっても問題ない!くらいで選んでいただけると嬉しいですね。素晴らしすぎる飼い主様は病気っぽい子をわざわざ選らんで病院に連れて行くなんて事もするみたいです。とはいえ、やっぱり元気な子が欲しいですよね。ハムスターの病気は目に見えない事が多いので、絶対とは言い切れませんが、なるべく失敗しないハムスター選びのコツをお教えします。

まず、グルーミングをしっかりしている子を選びましょう。グルーミングとは毛繕いの事です。ハムスターは何かと毛繕いをして整えます。そりゃあもう1日に何度も何度も。少し動いただけで毛繕いして整えるベッピンさんも多いです。ですが、体調の悪い子は毛繕いをしない事があります。というより、毛繕いをしなくなると病院に連れて行くことをおススメするレベルです。しっかり毛繕いをしていると毛並みも綺麗です。毛並みの綺麗な毛繕いをしっかりしている子を選びましょう。

次に、できればですが、触らせてもらいましょう。もちろん抱っこしてもいいのですが、ただケージに手を入れるだけでOKです。少なくとも手に興味を持ってくれる子を選びましょう。運がよければ手に乗ってくてくれるかもしれません。手に乗られると・・・きっと一目惚れしてしまいますよ。手に乗ってくれる子は人に慣れやすいと思います。逆に噛みついてくる子もいるでしょう。それはそれでOKです。威嚇できる元気さを持っています。とにかく、興味津々にしてくれる子を選びましょう。

生まれた日をチェックしてくださいね。最低でも生後1か月以上は経っている事を確認してください。理想は2か月弱ですね。あまり早くに母親から離れている子は、母親から充分に栄養を貰えていない可能性もあります。繁殖に力を入れてとにかく売っているようなペットショップでは早く売り出す事もあるようです。最低でも生まれた日から1か月以上は経過している事を確認してください。2か月くらいの子を選ぶと良いでしょう。

最後によ~く観察してみてください。鼻が濡れていたり、毛並みが荒れていたり、皮膚が見えている子は避けましょう。一緒にいる仲間とケンカなどになって怪我をしている子もいるかもしれません。回復する怪我なら良いですが、心配なら避けた方がいいかもしれませんね。

とにかく、最低でも毛並みと毛繕いは注目しておきましょう。後は、まぁ気になった子でOKです。元気に走り回っている子がいいならそれも良し。大人しそうな子がいいならそれも良し。ただし、大人しかった子が家でも大人しいとは限りませんよ~。ちなみにウチのジャンガリアン君は元気過ぎてよくひっくり返ってジタバタしてましたが、家に来て誰も敵がいないと知れば大人しい子になりました。環境や一緒に過ごす仲間の有無でも性格は変わってきます。

どんな子が来ても、例え病気になったり怪我をしたりしても、嫌がらずに可愛がってあげてくださいね。どんな子でも出会う運命だったんだと思いますよ。気になるようなら家に慣れた頃に1度獣医さんに診せても良いでしょう。

ハムスターを飼おう!!と思ったら、その前に必ず確認を!!

ハムスターを飼いたいなぁって考えている方へ。すぐペットショップに行ってしまわないで、ちょっと確認してみましょう。お友達に譲ってもらう場合も、ちょっと待ってくださいね。ハムスターはとっても気軽に飼えるペットというイメージがあると思いますが、とっても繊細なペットでもあります。ハムスターの飼い主様になるに相応しくない方もいらっしゃいますので、「可愛い!欲しい!」だけで飼うのは“待った~!!”です。守っていただきたいお約束があります。

まず、たかがハムスターなんて思わないでください。ハムスターも生き物です。何事もなく健康に寿命を迎える子も多いですが、病気になったり怪我をしたりする子もいます。私の母もそうだったのですが、「ハムスターなんて病院に連れて行かないわよ!」という方は飼うのをご遠慮ください。私の経験上、ちょっとした診察では数百円程度のものです。病気になったりするとお高くなる事もあるようですが、何か心配な事があればすぐに病院に連れていく事を約束してください。

毎日、最低限のお世話ができない人は飼わないでください。部屋の隅々までお掃除するのは毎日でなくてもOKですが、汚れているところや、おトイレの掃除くらいは毎日してあげれるとベストですね。エサは生ものでなければすぐに腐る事もないかもしれませんが、食べ残しを処分して新しいエサを入れてあげる事が好ましいです。お水は必ず毎日交換してあげましょう。どうしてもお出かけしないといけない事もあるかもしれません。真夏の水の腐敗も考え、最低でも2日以上家を空ける事が多い方は無理に飼わない約束をしてください。

ハムスターのケージを置く場所を確保してください。直射日光や風の当たる場所はダメです。なので、窓際は避けるようにしましょう。頻繁にドアの開け閉めをするのも気にする子がいます。出入口からも離してあげた方が良いかもしれませんね。後は安定した場所。物がごちゃごちゃして何か落ちてきそうなところや、デコボコしたとこはダメです。棚を利用するのも良いですが、高いところから落下する危険性も考えて、あまり高すぎない場所にしてあげましょう。窓際などを避けた安定した場所を用意する事を約束してください。

小さなお子様がいらっしゃる方は、お子様とハムスターを遊ばせる時は必ず見守るようにしましょう。特にお菓子を食べた後は注意していただきたいです。人間の食べる甘いお菓子は、ハムスターもとっても大好きな事が多いのですが、ハムスターにとって体に良いものではありません。特にチョコレートはハムスターにとって毒です。手についた食べかすやチョコを舐めてしまうだけでも危険になる事もあるので注意しましょう。カーペットなどに落ちているお菓子のクズにも気をつけてくださいね。お子様はペットを飼うという事を理解できていない事も多いです。大人が見守って一緒に遊ぶ約束をしてください。

最後に温度管理をしてください。ハムスターは寒すぎると冬眠して死んでしまいます。暑いと夏バテしますし、最悪の場合は死んでしまいます。朝と夜の気温差がある時期もストレスになります。できるだけ1年間一定の温度に保つのが理想です。温度計を利用して、温度管理をしてあげましょう。冬は暖房、夏はクーラーのつけっぱなし覚悟です。留守中もつけっぱなしが理想ですね。温度管理をして気温差をあまり感じさせない約束をしてください。

飼う前の環境として、難しいと思われる場合は飼う事を諦めていただきたいです。上記のどれか1つでも約束できない方は失礼ですがハムスターには向いていません。最低限のお約束です。守れる方は大歓迎ですよ~。